どもども、映画好きのジョーです。
今回は、映画『関ヶ原』についてご紹介してまいります。
この記事でわかることとしては、以下のポイントです。
この記事でわかること
- 映画『関ヶ原』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『関ヶ原』で描かれる三成の正義感
- 映画『関ヶ原』で描かれる家康の人の動かし方
歴史上、最後に勝つのは家康ですけど、物語としては「正義は勝つ」というわけにはいかなかったようですね。
それでは、さっそくみていきましょう!
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もくじ
映画『関ヶ原』あらすじ・ネタバレ

秀吉が鷹狩りの際に立ち寄った寺で、佐吉(三成)は秀吉にお茶を出すことになります。
幼いながら、人をもてなそうとする佐吉は秀吉に気に入られ、取り立てられることになりました。
1588年。
天下を取った秀吉は、朝鮮への出兵を考えていました。
三成は成人し、秀吉のそばで仕えます。三成は優秀な秀吉の右腕であり、秀吉にすっかり魅せられている毎日でした。そんな秀吉も、三成を高く評価しており、どんどん重要な任務を任せます。
1595年。
秀吉は病の床につきます。
余命が短いと悟った秀吉は、息子の秀頼のことを何より気にしていました。
家康、前田利家、宇喜多秀家、上杉景勝、毛利輝元ら五大老に、秀頼の後見を頼もうとします。秀吉の先が短いと見定めた家康は、このタイミングで天下を自分のものにする策を練り始めるのでした。
同じ頃、三成は秀吉の命令で処刑されそうになった駒姫を救おうとした伊賀の忍びの少女・初芽と出会います。三成は、初芽を部下として取り立てるのでした。

1598年。
家康は豊臣家を二つに分けることを思いつきます。
秀吉に忠誠を誓う者達とそうでない者とに見分けて、そうでないもの達との交渉を水面下で進め徳川に付くように進めていくのでした。
家康を探っていた初芽は三成「秀吉亡き後、家康が天下を狙っている」と報告します。
三成は家康のことを嫌っていました。この頃、「竹杖(ちくじょう)事件」という、三成が家康に対して礼儀を欠いた事件が起こります。家康の側近、本多正信は三成を斬ることを家康に提案しますが、家康は三成を討つにはそれ相応の場が必要だと考えていたのです。
秀吉亡くなった後、三成はそのことを家康には黙っておこうと考えます。
生前秀吉は家康に秀頼の後見人になるよう依頼していました。ですが、三成はそれを受け止めていませんでした。
秀吉の遺言の通り、三成は秀吉を密葬します。そして、しばらく秀吉の死は公になることはありませんでした。
しかし、三成の意に添わずその情報は早く伝わります。
1599年、前田利家がこの世をさります。
そして三成は、加藤清正に命を狙われ、家康のところへ駆け込むという事件が起こります。
なぜ、三成は家康のところに駆け込んだのか、それは、今三成が死んで一番困るのは当の家康本人であると気づいたからです。
1600年。
この頃、三成は立場は不利になっていきました。家康がさらなる権力と勢力をつけ始め、三成はあせって行動を起こします。
この時、初芽は家康が関ヶ原で勝敗を決しようとしているのだと気づきました。
9月15日、関ヶ原の合戦。
東軍の家康が8万の兵力。
西軍の三成が10万の兵力。
合戦前半は三成側に有利でしたが、西軍の大谷・宇喜多・小西・石田の軍勢しか合戦に参加しませんでした。あとの軍勢はじっと戦さ場を静観しており、家康が仕組んでいた調略だったのです。小早川秀秋が裏切ったと知ったのち、三成は逃走しまが、百姓の厚意でかくまわれました。そして、徳川にいよいよ捕まるのでした。
三成は六条河原で斬首の刑に処されました。
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映画『関ヶ原』作品情報
- 映画『関ヶ原』
- 公開日:2017年8月26日
- 出演:岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、北村有起哉、伊藤歩、中嶋しゅう、音尾琢真、松角洋平、和田正人、キムラ緑子、滝藤賢一、大場泰正、中越典子、壇蜜、西岡徳馬、松山ケンイチ、役所広司
- 監督:原田眞人
- 脚本:原田眞人
- 原作:司馬遼太郎「関ヶ原」
- 上映時間:149分
『関ヶ原』の映画で描かれた義をつらぬく三成のかっこよさと青臭さ
主演はV6の岡田准一さんですね。
関ヶ原では、秀吉に忠誠を尽くす正義を重んじる石田三成を熱演されています。
非常に石田三成をかっこよく演じていますが、その石田三成の行動や考え方というのは、非常に若く、青臭さを感じるものにも見えますね。
演出でも、あえてそうしている部分もあるのかもしれません。
何かにつけて、正義やこれまでの豊臣家に対する忠義、恩義といった言葉が随所に出てきます。
そのような意味でも、三成のことを「義」を重んじるヒーローとして描かれていますね。
ちなみに、岡田准一さん。
司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」の映画にも出演されるようですね。
司馬遼太郎作品の中でも人気の作品。
こちらもとても楽しみですね。
また、2019年に『ザ・ファブル』でも主演をされていらっしゃいます。
ザ・ファブルに関しては、以下の記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

『関ヶ原』の映画で学んだ「利」で人を動かす」家の本当の執念
一方で、家康はすごく腹黒く、あれこれと画策して勝利をつかもうとする卑怯な人間のように描かれています。
この辺り、役所広司さんはとてもお上手ですよね。
爪を噛みながら家康の執念を伝えるシーンなど、かなり引き込まれてしまいました。
いつも相手にとっての利点や利益を考え、そしてその利益に向かわせて人を動かそうと画策しています。
まさに悪役として描かれているのですが、実際、最後に天下を取ったのは家康ということになります。
この点が、歴史の真実ですね。
利を重視して人を動かし、成果をあげる。
そして、そのために長年の準備と労力を惜しまなかった家康の執念を読み取ることができる作品だと思います。
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映画『関ヶ原』感想まとめ【ビジネスやマネジメントの教養】
いかがでしたでしょうか。
今回は、映画『関ヶ原』についてご紹介してまいりました。
歴史を動かした大きな戦いの前に行われていた石田三成の理想に向けての行動と、利と理屈で人を取り込んでいった徳川家康。
この辺りは、ビジネスやマネジメントの教養としてもとても学びの多い部分だと思います。
ぜひ、そんな視点で映画『関ヶ原』を楽しんでもらえたらと思います。
それでは、今回はこの辺で。
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